恩田陸 - 六月の夜と昼のあわいに

「最近の」恩田陸らしい作品。

六月の夜と昼のあわいに

六月の夜と昼のあわいに

  • 短編集。
  • 詩と挿絵は素晴らしい。

恩田陸の作品は、「ねじの回転」のような一部の例外を除いて、よくわかんないくらい不思議がらせといてフォローせずに放り投げる、というものが多い。
大体もやもや感が残る。だがそれがいい
本作の短編たちも、大体そんな感じ。

  • 「恋はみずいろ」

  • 「約束の地」

    最後のページでやっと誰のことかわかった。
    「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」

  • 「夜を遡る」

    田舎に生まれたかった。